約 1,507,899 件
https://w.atwiki.jp/elvis/pages/1226.html
出演映画のDVD ボディスナッチ 日活?エマニュエル・セニエフィリップ・トレトン? 海外の映画俳優名一覧
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/172.html
1999/7/15,or opening the gate of scholarship.アンゼロットサイド フィンスタアニスサイド(べいろす) 2011/9/3(べいろす) 2011/9/4フィンスタアニスサイド(べいろす) アンゼロットサイド フィリオリ・エルクリス、あるいはテリブルドリームの三部作(べいろす)上 中 下(大英帝国の中の人が護るべき日々) 続 2011/9/13(べいろす) 2011/9/17(べいろす) 2011/9/23 こんな時に北極海調査に出かけるとか何考えてるんだ 2011/9/24冥帝フィンスタアニス(べいろす) 終焉のその後 1999/7/15,or opening the gate of scholarship. アンゼロットサイド 1999年7月15日、ニューファンドランド主都セント・ジョンズ外れの高台。 ちなみに、とある世界線ではギネスとかいう本に世界一霧が濃いとして紹介されている。 全く関係はないが、この当時はY2K問題で世界中のIT関係者の仕事が山積みになったりしていたりする。が、それは別の話。 それはとにかく、そんな世界屈指の濃霧多発地帯の海霧を眺めながら佇む少女(注:年齢は三千台)が二人。 「………」 「…」 彼女たちはThe cold worldと呼ばれる世界のウィルバー合衆国という国で教育者として活動していたのだが、人間として振る舞うにはそろそろ勤続年数を怪しまれる頃合いになったので、世界間移動をすることにした。 …した…のだ…が。 「…これはまた、とんだ世界に来てしまいました」 「仕方ないでしょう、マスター。まさか悪魔と独裁者が組んでディストピアじみた世界が生まれる…なんて、現実に起こるとは思いませんでしたが」 「ですね。…出直しましょうか、ミリティー」 「マスターができるのならそうしますけどね」 アンゼロットは微苦笑して前言撤回する。 眼下に広がるスラム街と、翻るハーケンクロイツ。 …どうも、おかしな世界に迷い込んでしまったようだ。 郊外の瀟洒なティーハウスに入り、ヌワラエリヤのストレートを頼む。資金なら問題ない。貴金属は世界を越えても通用するので便利だ。 「…で、どうします、マスター?」 「うーん…ひとまず、整理しましょう」 机を一なで。アンゼロットとミリティー以外には見えないように設定された状態でホログラム表示用の魔法陣が展開される。 映し出されるのは、世界そのものに関する情報。さまざまな定数、魔法的な状態関数…たとえば、結界の有無。 「結界はなし。世界規模の魔法干渉もなし。外から見ればごく平凡な世界ですね」 「しかしこの中で行動するんでしょう?軽度の結界ぐらい張った方がいいんじゃないですか?」 「私とミリティーの二人だけでは世界規模の干渉は少々骨が折れますね。それに、フィンスタアニス卿は既に内部に専用に特化された召喚魔法陣を配置しています。この召喚を跳ね返す結界は…単純に結界の強さの問題ではありますが、そういう大規模大出力なのは苦手分野ですしね」 「それに、私たちの固有値の混じった結界では、肝心の魔蟲を避ける効果は期待できない…と」 「魔蟲相手なら不可視化はする価値があるでしょうが…その場合、フィンスタアニス卿相手には居場所を堂々と宣言するようなものですね」 「ではどうしますか」 「解呪しましょう。ドイツにはいったん滅亡寸前のところまでいって貰うことになりますが、まあ仕方ないですね。…と大見得切ったところで、そもそも下準備に結構時間がかかるんですが」 フィンスタアニスサイド(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、1999年7月15日零時零分」 少年は暗い地下聖堂の壁に、無数の針に串刺しに、貼り付けにされている男を見上げる。 「アドルフ・ヒトラー。君の望んだ刻が来た」 貼り付けにされた男は答えない。生きているのか死んでいるのか。普通に考えれば生きてはいまい。少年は構わずに語り続ける。 「刻は動き始めた。君の見た狂気と悪夢は、誰かの干渉によって終わる。覚醒の鐘を持った誰か。悪夢からの解放には相応しいじゃないか」 少年は死を司る悪魔である。死神。死霊たちの主。闇の支配者。 指し手。夢魔姫の弟。最も古く、最も強大な悪魔の一人。 「築き上げたものが失われるのは哀しいかい? あらゆる物に永遠なんてないんだよ。人も国も生まれては死んでいく。この宇宙でさえ、いつかは死んでしまう」 ゆらめく生と死の境界を操るもの。 人も魔も、ありとあらゆる生物は死から逃れることはできない。 「僕は……そうだね。召喚者がいれば君たちにふたたび力を貸そう。でも、その代償は高くつくよ。世界そのものが終わってしまうかもしれない」 『XXI 世界:The World』。冥帝。死と破滅と狂気を飲み込むもの。 優美なる美少年。彼の名は、フィンスタアニス・エルツ・クラルヴェルン。 「歓迎するよ、来訪者。さあ高貴なる抵抗を見せておくれ」 2011/9/3(べいろす) アーネンエルベの突然のロンドン空爆によって瓦礫と化した区画。 家屋が半壊しようとも、意地で営業を続ける気骨のあるレストランがあると聞いて、アン2世は身分を隠し訪ねることにした。 そこで彼女が見たものは、カフェテラスにて優雅にダージリンティーを啜り、アップルパイをフォークでつつく旧友の姿。 「……どうして貴方がここにいるのですか」 「アン2世に会いたかったからじゃだめかしら?」 「それは構いませんが。相手はフィンスタアニス卿です、協力してくれるのですか」 「ごめんなさい、今回の私は観戦に徹するわ。これは貴方の試練だと思うし、ルークを失ったの」 「貴方が手傷を負うなんて珍しいですね」 「ちょっと、抹殺者とね。撒いてきたから大丈夫よ。結界も張ってあげましょうか」 「いえ、貴方の負担が大きいでしょう。それにこの世界のホストは私たちではありませんし。……貴方がホストだったらどれほどの結界になるのでしょうね。察しはつきますけど」 「機会があったらね。じゃあ、今はお言葉に甘えて休養に専念するわ」 「そうしてください。でもここに来た目的はそれだけではないのでしょう」 「ええ。予感がするの。テリブルドリームの名前を継げる、高貴なる魂との邂逅を」 2011/9/4 フィンスタアニスサイド(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、2011年9月4日零時零分」 少年は暗い地下聖堂の壁に、無数の針に串刺しに、貼り付けにされている男を見上げる。 「アドルフ・ヒトラー。君の望んだ刻が来た」 貼り付けにされた男は答えない。かわりにしわがれた手を震えさせる。わずかに、わずかに。見る者にかつての独裁者を想起させるように。少年は構わずに語り続ける。 「君の都は黒い炎に包まれ、空からは黒い雨が降る。先陣を切るのは猛火の死霊。彼らの二十倍の戦力を用意した」 悪夢の時代の再来かな。お姉ちゃんが不干渉であるのなら、死霊の兵団を止められるのは彼女くらい。 「さあ盲目の生贄よ、健闘を期待するよ。せめて一分。いいや二分」 アンゼロットサイド シティ・オブ・ロンドン。大銀行や保険会社・取引所が軒を連ねる世界有数の金融センターである。 伝統から英国国王の立ち入りには市長の許可が必要なのだが、アンゼロットはアン2世の指し手であってその人ではないので、特に気にしない。 「かなり早くから攻めますね、彼らは」 アーネンエルベの電撃的なベルリン攻略作戦。その影響で、ここロンドン証券取引所の喧噪はいつもよりさらに激しい。その一角で、話し込むドレスとメイド服の少女ふたり。 「アーリー・クイーン・ムーブは適当に抑えて引かせるものですけどね」 「私は大陸ヨーロッパにある駒は指せませんからね…あとはチェコがどこまでできるか、ですね」 「…任せておけるでしょうか?これでは、歴史を繰り返しているだけのような気がします」 「そうですね…参りました。今回は彼女は観戦者だそうですし」 「彼女?…ああ、ジャスリーさまですか。珍しいパターンですよね。もっとも、ジャスリーさまが指し手になったことも少ないですが」 「今度ホストとして実力を見せてくれるらしいですよ。今回はバッキンガム宮殿でお昼寝だそうです」 「え、あれ、宮殿の部屋貸しちゃったんですか!?」 「そんなに驚くことですか?確かにシェルター強化したとはいえ危ないですが。キャンディかケアンズあたりの邸宅を貸そうかとも提案したんですけど、ヨーロッパがいいって言ってたんですよね」 「確かに、何かとヨーロッパの方が何にしろ便利ではありますね。自由に暮らすならケアンズのほうがいいと思いますけど」 「個人的にはもし自由に暮らすならキャンディでハイグロウンティー飲んで過ごしたいですけどね」 「相変わらず紅茶狂ですねえ。一応紅茶以外もいろいろできるんですけど。最近は紅茶専門になってしまっています」 「腕は確かに上がっていますよ。そろそろ前人未到の領域に達しつつありますね。…と、そろそろお嬢様のお仕事の時間ですね。行きましょうか」 フィリオリ・エルクリス、あるいはテリブルドリームの三部作(べいろす) 上 選別プログラム。 アーネンエルベが考案した、収容所に少年少女五十人を閉じ込め、武器を与え、互いに殺し合わせるプログラム。 一体何の意味があるのだろうか。 しかしフィリオリにはそんな疑問について考える余裕はなかった。 「死なないで」 自らを守る為に傷を負った少年に、包帯を巻きながら語りかける。 腹部に何発も銃弾を受けている。血が止まらない。……おそらく助からない。 「死なないで。ディートリヒ」 「ああ……」 少年は少女の為に、激痛に堪え、微笑みながら言葉を紡ぐ。 「フィリオリ、泣かないで……」 少年が発声できたのは、たったそれだけ。死に行く少年と生きている少女は手を握り、別れを惜しむ。 「好きよ、ディートリヒ……」 噎せ返るような血の匂い。散乱する死体。涙も枯れ果てた血まみれの少女。 「プログラム終了。生存者、フィリオリ・エルクリス。七番ゲートまで移動せよ」 スピーカーから事務的な声が聞こえる。 少女は聞こえていたが、すぐには立ち上がらなかった。最後に少年の衣服を整え、キスをして最後の温もりを感じる。 「プログラム終了。生存者、フィリオリ・エルクリス。七番ゲートまで移動せよ」 中 よろよろと。疲労と打撲による痛みを堪えつつ、フィリオリは壁伝いに歩く。 指定されたゲートは開いており、太陽の光が差し込んでいる。 あれこそが希望。自らを守るために死した少年に報いるためにも、少女は生きていかねばならない。 恐怖と狂気の空間から少女は生還を果たした。 そんな彼女を待ち受けていたのは、銃口を向けるアーネンエルベの兵士たちだった。 銃の恐ろしさは身を以て知っている。一度照準を合わせられたら、もう逃げられない。 「どうして……?」 「目障りなのだよ」 たったそれだけの返事。 「寂しい……」 フィリオリは胸に手を当てて、目を閉じる。 恋人のキスを待つ少女の様に。すべてを悟り受け入れた聖者の様に。 もう涙は出なかった。 そして数十発の銃弾をその身に受けて、検死すら不要の絶対の死に誘われた。 「こんにちは」 痛くない。寒くも暑くも。ふわふわとした不思議な感覚。 「こんにちは、フィリオリ」 気がつくと、少女は瀟洒な庭園の中、ティーテーブルの椅子に座っていた。 テーブルの向かい側には不思議な服を着た女性。 「こんにちは。……ここは天国なのでしょうか」 「いいえ、私はジャスリー。夢魔です」 「……夢魔?」 「はい。夢魔。悪霊や幽鬼とも呼べる存在です。 貴方の高貴なる魂は、天上で歓迎されるでしょう。安息の後に大きな魂と融合し、すべての記憶を失って転生を待つことになります。 ですが、もし貴方が望むのなら。 その姿と記憶をとどめ、未練を為したいのなら。 貴方を私の眷属として、夢魔として迎えましょう」 「悪魔の誘惑ですね。成仏するか、幽霊になるかということでしょうか」 「はい」 「……それなら、答えは決まっています。彼と約束しました。生きて幸せになると」 「そう。ではこの契約書にサインを。 歓迎します、テリブルドリーム。ようこそ、闇の世界へ」 下(大英帝国の中の人が護るべき日々) 時代を通して同時に百八人しか存在しない夢魔において、新たなる夢魔が誕生するのは珍しいこと。 ミリティアにとっても生まれたばかりの夢魔を見るのは初めてのことだった。 「どうですか? ここは宮殿ですから、派手でない女物の衣服って意外に少なくて」 「いいえ、素敵です。有難うございます。ミリティア様」 姿見に写った自分を見ながらフィリオリが応える。ストリートチルドレン育ちだという彼女も、ミリティアが見立てた高級な衣服を着るとたちまち「良いところのお嬢さん」に変貌した。 魔力の使い方さえままならない、か弱い雛鳥のような夢魔フィリオリ。 ミリティアはもちろん、彼女の辿った運命を知っている。最初彼女のことを聞いたとき、その運命に涙して、そして自分が人間だった頃を思い出してまた涙した。 「今頃マスターとジャスリーさまはお茶しています。ご挨拶に行きましょう」 「マスター?」 「ええ、マスター。盟約者。貴方も解るときが来るでしょう」 「盟約者。素敵な響きですね。……好きな人なのですか」 「ふふふ。ええ、マスターは私の誇りです。あの方のお役に立てるならば何でも」 「私は……、お母さんになってくれると言って頂けたジャスリーさまのお役に立ちたい」 「そんなに気負わなくても良いですよ。そばにいて、甘えているだけでもジャスリーさまは喜ばれるとおもいます。私たち夢魔は家族に憧れる面もありますから」 そう。そして貴方の、私たちの絶望が、ジャスリーさまの力になるのだから。 続 ドイツ第三帝国、デュッセルドルフ。 ハーケンクロイツが掲げられ、軍人たちがうろつき、市民達が怯えながら暮らす街。 この街で子供たちの姿を見かけることはない。アーネンエルベの本拠であったこの町では根こそぎで子供狩りが行われ、多くの場合何処かの施設に送られ殺人鬼として教育されるか、殺された。 そんな陰惨な街にも教会は存在し、その裏手の森には広大な墓地が広がっている。 六月の太陽と心地よい風に晒されながら、夢魔二人が墓地を歩く。 「不思議な気分です」 夢魔フィリオリが呟く。周囲は貧困層の為の簡易な墓。 大した処理もせず、土に埋めて小さな墓標を置いただけ。 フィリオリは覚えている。棺桶すら用意できず、神父と二人だけで土を被せたことを。 「変ですね。成仏できない幽霊になった私が、お墓参りだなんて」 ジャスリー・クラルヴェルンは日傘を差しながら、フィリオリの後を辿る。 「そんなこと無いわ。私たち夢魔は多くの人間の死を看取るの。別れを告げるのは大切なことよ」 「……はい」 フィリオリの足が止まる。無名の墓標。 手に持った花束をそこに供えて、膝をついて祈り始める。 幸福な家庭はナチスの秘密警察に破壊され、兄はその場で撲殺。父親は強制収容所。母親とフィリオリはデュッセルドルフのゲットーに収容された。 ゲットーの暮らしは悲惨そのもので、幼いフィリオリは自分を食べさせる為に痩せ細っていく母親を見ていることしかできない。 「……。言いつけを破って、遅くまで外で遊んでいたんです」 「ええ」 「急に雨が降って、冷たくて、濡れて帰って…。風邪をひいてしまったんです」 「ええ」 「高熱を出した私を、お母さんは必死に看病してくれました。その甲斐あって私は治りました」 「ええ」 「…そして、お母さんが倒れたんです。私の風邪が原因で。…お医者さんも断られて、薬も食べるものも無くて、私、なにもできなくて」 「ええ」 「そのまま逝ってしまいました。手を繋いで、お互いに謝りながら…」 「辛かったわね」 夢魔姫は幼き夢魔の手を繋ぎ、嗚咽する娘を抱きしめ支える。 哀しみは優しさの根源。この子は立派な夢魔となるだろう。 2011/9/13(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、2011年9月13日零時零分」 少年は暗い地下聖堂の壁に、無数の針に串刺しに、貼り付けにされている男を見上げる。 「アドルフ・ヒトラー。君の望んだ刻が来た」 貼り付けにされた男がかっと目を見開き、鋭い眼光で少年を撃つ。独裁者の手が震え、串刺しの針が一本、二本と外れていく。少年は構わずに語り続ける。 「君の愛する故郷に安息はない。あるのは血の赤と、恐怖の青と、狂気の白。 君たちはもう十分に狂気を振りまいたよ。君は眠りから覚めて、ぼくとともに地上へ帰ろう。 スラブの民の血を生け贄に、大暗黒の日々をもたらそう」 「さあ盲目の生贄よ、健闘を期待するよ。せめて一分。いいや二分」 2011/9/17(べいろす) ラジオからはドイツの領土拡大に関するニュースが連日報道されている。 ドイツのチェコ人に対する仕打ち、ヒトラー総統の復活やフランス帝国の再建は、イギリスのみならず全世界にかつての暗黒時代の再来を予感させた。 イギリスはドイツとは明確な対立要素こそないものの、この世界のドイツは何をするか解らない国家。この狂気と殺戮に満ちた世界で、理性と知識の力、すなわち理知を持って国民を護らなければならない。 「マスター」 十分な情報を収集し、あらゆる可能性から最善の道を模索する。それが学問の門へ至る道。アンゼロットは夢魔の門を開かず、自らの意思で学問の門を叩いたのだから、志を曲げることはしない。 その代償は過労。いかに博識であり聡明なアンゼロットであろうとも、この情勢を覆すのは容易なことではない。コンピュータであれば「データ不足、予測不能」と回答するだけで責任を放棄できるが、アンゼロットと英国政府は学問の世界ではなく、現実の世界で生きているのだ。 ああ、ベルリン会議の二国がアーネンエルベの危険性を認識していれば、アンゼロットの負担はもっと楽になったであろうに。「マスター」 フィンスタアニス卿の指し方はその優美な外見とは裏腹に強引で、はっきり言って無茶苦茶に近い。にもかかわらず流れが彼に味方する。人間達は死霊たちの撒き散らす恐怖により戦意を喪失し、チェコは装備を調えていたにも関わらず全く対抗できずに滅ぼされてしまった。 ミリティアは言う。夢魔は精神を癒やし依存に陥れ、死霊は精神を苦しめ殺すものだと。 「マスター、……アンゼロット様」 (無防備ですね。夢魔の餌食にしてしまいますよ) ミリティア・アロートは政務机に突っ伏して眠ってしまったアンゼロットを軽々と抱え上げると、寝室へと消える。 (今夜は懐かしい夢を見せてあげましょう。過去の郷愁は誰にとっても幸せなもの) (そしてこのチェス盤のやりとりも、いつかは懐かしい過去の思い出となるでしょう) (それとも思い出したくもないトラウマになるのでしょうか? それはマスター次第ですね) 2011/9/23 こんな時に北極海調査に出かけるとか何考えてるんだ 日本列島が周囲をプレートの境界に囲まれた地域であることは、この国に済む読者の皆様ならよく御存じのことだろう。 プレートの沈み込む場所が集中する、いわばプレートの墓場。 では、プレートの生まれてくる場所は? 【誰得謎異伝 こんな時に北極海調査に出かけるとか何考えてるんだ Part I;Iceland】 アイスランド共和国の首都、レイキャヴィーク。都市名は「煙たなびく湾」を意味し、火山活動が活発で温泉が湧いていることに由来する。 そこからやや離れたところにアイスランドの空の玄関、ケプラヴィーク国際空港が存在する。第二次大戦中、米軍が北大西洋の航空拠点として建設したのだが、まあ例にもれず完成後にドイツ軍に接収され、ニューファンドランド上陸作戦の根拠地となったりしている。 そんな空港の駐機場で、イギリスの軍事企業が開発したX翼機なる奇妙な航空機が給油を受けている。 現在イギリスの保護下にあるこの国では、当然イギリスから来る飛行機の相手をするのは暗黙の義務。 イギリス軍情報局、いわゆるMI6の高官が乗っているという話で、アイスランド側も丁寧な対応を心掛けているようだった。 操縦席に座る二人は、そんな給油の様子を眺めながら紅茶を飲んでいた。これはもう紅茶依存症であろう。 「やっぱり研究者ってのは気が楽でいいですね。政界にいては一挙手一投足、一つ一つの発言。全てが攻撃でもあり防御でもある。気が抜けなくて大変です」 「研究者っていうのも成果を盗んだり盗まれたりいろいろあるものじゃないんですか。というかそれなら大学教授でもやったほうがいいんじゃないですか?」 「研究者の失言はまあ個人、せいぜい研究室ひとつの問題にしかなりませんが、政治家の失言は下手をすれば戦争にすらなりかねないものですからね。まあ、そもそも私は大学教授から政治家になったんですけど。次の世界ではまた大学教授でもやりましょうかね」 「で、研究者のアンゼロット教授。なんでまたこんな妙な航空機を用意したんですか」 「ここまで飛行機で来て、ヘリコプターで向かってもよかったんですけど、一番融通が利いて便利ですから。まあ、確かに変な機ですよね。まあ、資料を見た限りではイギリスはパンジャンドラムとかいうわけのわからない兵器を開発しているぐらいですから、これぐらい普通なんでしょうかね」 と、給油完了の知らせが入る。管制と通信して、機は離陸し目的地を目指す。 大西洋中央海嶺の中心。地下にはアイスランドプルーム。そう、このアイスランドという島はプレートが生まれてくる場所である。もっとも、日本列島のように複数のプレート境界が集中しているわけではないのだが、一応ホットスポットではある。 そんな炎と氷の島の、海洋プレートが生まれてくる大地の裂け目、ギャオと呼ばれる地帯の外れに降り立つ。 「さて、始めましょうか。用意はいいですね?」 「いつでもどうぞ、マスター」 「「…幾億の瞬く星辰の一つ。我、其が全ての観測者にして理解者なり。我、理を以て柱と成し、智を以て門と成さん。汝、其の均衡の一端を開示せよ」」 中二な詠唱に応じ、不可知の震動が地下の全てを走査する。 「…ん」 「予想通りですね。どうします?」 「今回はデータ取りですからね。修復法はここで考えても仕方ないですから宿題ですね」 大暗黒時代にナチスドイツは各地で気象兵器の研究を行った。実用化に至ったものはないが、数年後、はるか離れた場所で結果が出ることがある。 軌道上から何かが降ってきたり、めったに地震の来ない場所で地震が起きたり、その他台風だの何だの。王立科学協会では、今この世界で多発する災害は、大暗黒時代のナチスが行った得体のしれない研究が影響しているものがあるという報告もされている。しかし英領地域と友好国の資料をすべて合わせても、世界全体からすればカバーしている範囲は少ないのが実情で、要するに圧倒的な資料不足だ。アイスランドを保護したのは、この場所がGIUKギャップを抑える要所でありドイツの北海艦隊が北大西洋に進出するのを牽制するためとか、ドイツの西進の野望を一時的にでも挫くとか、そういう理由もあるが純粋に地質学的に重要だからでもある。スヴァールバルやヤンマイエンなどはほとんど純粋に科学研究のために占領したようなものだ。 「ですね。次はグリーンランドで氷山を調べに行くんでしたっけ?氷河ならアイスランドにも結構ありますけど」 「何でも氷山空母を作るとかで、施設を整備したらしいんですよ。いきましょうか」 2011/9/24 冥帝フィンスタアニス(べいろす) カッチ、カッチ、カッチ。 時計が鳴る。 まだか、まだかと鳴り響く。 何度も、何度も、何度も。 気が狂うように鳴り響く。 カチ。 音が止まる。 そして、少年が手に持った白銀の懐中時計の針は零時の少し前を指していた。 「時間だね」 少年が告げる。 「現在時刻を記録するよ。それは、2011年9月24日23時47分」 優美なる死霊の少年王はどこかの寺院の一室で、対戦相手の到着を待つ。 「アンゼロット。君の望んだ刻が来た」 「望んだかどうかは解りませんが、決着はついた様ですね。リザインです」 「…そう。決着としてこんなものかな。お姉ちゃんの想い人を傷つけることは僕もしたくないし」 俗世ではドイツ第三帝国と大英帝国が平和条約を結んでいる。 平和条約というのは名ばかりで、実際は枢軸の覇権を大英帝国が認め、枢軸は大英帝国の独立を承認するという世界分割の協議。世界は永劫に続く大暗黒時代に閉ざされるだろう。 「この世界は壊すよ。誰も高貴なる抵抗を示せなかった。選別プログラムのあの子くらいかな」 「そうですか」 「この時計が24時を指したとき、全ては巻戻る。世界はワシントン暴動まで回帰し、新たな盤面で紡がれる物語は、新たな指し手に委ねよう」 「わかりました。ではまたいつか」 「うん。今度はより良い出会いを」 「ああ、そういえば、時計の進みについてお願いがあるのですが……」 終焉のその後 スイス製のデジタル時計が音もなく時を刻む。 現在時刻、2011年9月24日17時59分38秒、39秒、40秒。 あと20秒でこの世界は終わる。 果たして、2011年9月24日18時00分00秒は訪れるだろうか。 それは夢の中。完全な暗闇の中から、誰かの思考が聞こえてきている。そう感じた。 (始めまして) 「誰?」 (私はアンゼロット。英国を裏から操る悪魔です) 「…悪魔?」 (詳しくは言えません) 「英国を操る、ってことは今この場所もあなたの支配下にあるってこと?」 (…政治的には完全にそうですね。魔法的には段々フィンスタアニス卿に浸食されていますけど。ですが、この世界はもうすぐ終わり。私はその前にもう立ち去ります。多分、終わりまでの間に今まで運命操作で捻じ曲げて発生率を下げていた惨事災害が押し寄せるでしょうね) 「せめて英国の災害を守るようにはできないのですか?」 (可能ですが無意味です。英国が災害から守られたところで、他国、あるいは中立地域でその分の災害が起こるだけ。運命操作は所詮姑息な手にすぎません) 「…運命操作?」 (まあ別に世界が再開されるまでいてもいいんですけど、世界の終わり自体は見る価値があるほどのものではないですからね。いずれにせよ諸州同盟を失った今、この盤はもはや私の制御できる範囲を超えました。結局のところ、大暗黒時代にドイツが無意味な粛清を繰り返して盤から駒を削いでしまっていますし。事前に相手の有力な駒を奪っておけば、誰もドイツを滅ぼせない。例え悪魔であっても。そういうこと。まあドイツ自体もリセットされるようですが) 「ねえ、いったい何を…」 (私はあなたに頼みがある。この惨劇、悲劇、あるいは喜劇。私は最後まで見通すことができないから、あなたに観測者になってほしい、と) 「観測者?」 (別に観劇者でも、観客でも、名前は何でも…まあ、候補に全部「観」が入っているからわかるように、観るだけの役目。あなたは何もしなくていい) 「それって、何度も死に続けろってこと?」 (あなたは何もしなくてもいい。全ての世界であなたの役目はあらゆる事象に対し、第三者として固定される。誰もあなたを拘束しない) 「わたしだけが惨劇の中で笑って過ごせというの?」 (見捨てることが助けることにつながることがある。あなたならわかるはず。それゆえにあなたを選んだのですから) 「それであなたに何の得があるの?」 (脅威に対して詳細を知りたいと思うのは、傲慢だけれども普遍的な人間の思考のひとつではないですか?) 「…一つ、条件を付けてもいい?」 (何なりと) 「あなたは次の世界に行くのでしょう?だったら、私の名前、私の人格を以て、その世界の抑圧されている誰かを救って」 (…いいでしょう。盟約は成立です。あなたの願いは聞き届けました。今となっては余計なことは語らずともわかるでしょう。どうかあなたに平安あれ、ヘレナ・バークタイン) 「夢魔姫さまのお見送りも終わって、あとは次の世界への旅立ちですね。準備はいいですか?」 「大丈夫ですが…あれでいいんですか、マスター」 「まあ、手は打っておくに越したことはないですからね。フィンスタアニス卿は脅威でしたが、それとは別の誰かが全ての者にとって不利なように運命操作をかけている気がします。調べておくに越したことはないでしょう」 「…そういえば、どうやってそのレポートを受け取るんですか?」 「一応、彼女が死を望み、そして受け入れたとき、彼女は死亡します。その時に全ての報告が発信されます。そういうふうにしています」 「…魔蟲対策も兼ねているんですか?それ」 「ですが、まあ彼女が絶望する前には戻ってきたいですね。せっかくこの世界の時間経過を引き伸ばさせたのですから。さて、敗者は黙って去るとしましょう」
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/273.html
国名 動力開発財団アルベド (英名) Power Development Foundation Albedo 標語 我らの手に動力あれかし 国歌 永遠の光 公用語 工学言語ロジラン 政体 企業国家 概要 [#oe545ddb] フォンタニエ恒星系第一惑星バーニヤとその周辺宙域におけるソーラープラント・ソーラーサテライトの開発を主な事業とする財団。 元々機械種・幻想種が自らの地位を担保するための資本力を自らの得意とする極限環境での活動によって獲得するべくして設立されたため、その従業員もほとんどが機械種と幻想種によって占められている。 歴史 [#i1a517c2] 機械種と人類種の衝突が広まりつつあった時期に、アンゼロットという論理学者が機械種の論理構造を分析しそれをもとに工学言語ロジランを開発したところ、それに興味を持つ者たちが形成したコミュニティが財団の母体である。 このコミュニティの中でジョーク的に自らの開拓地を創ろうという運動が起こり、ある資産家の娘の幻想種がこれに出資したことが契機となって財団が設立された。 財団は公転と自転が同期しているというあまりにも極端な環境ゆえにエネルギー惑星としてもゴエティアやディヴィーカの第一・第二惑星に比べ注目されていなかったフォンタニエ第一惑星をバーニヤと命名、開発に着手した。 その後、財団は発展を遂げ、国家に準じる勢力を持つに至っている。成長と共に当初の理念は次第に変質し、ギークの集まりというよりは自らの資本力を担保として幻想種・機械種に雇用と地位を与える企業体としての色合いが濃くなってきているものの、今でもその企業文化には初期のロジラン・コミュニティの空気が残っている。 地勢 [#xf6b0db4] フォンタニエ恒星系第一惑星バーニヤを拠点とする。バーニヤは自転と公転が同期しており、常に日射にさらされる昼の半球とその逆の常夜の半球に二分される。 基本的に環境維持に関しては最低限のものしかされておらず、人類種は特殊な宇宙服なしでは軌道上のステーションの一部区画を除いてまともに活動することができない。 出島ステーション [#x189130c] 軌道上にあるステーションの一つ。全域を人類種でも生活可能な環境にしており、星団内の多様な出自の幻想種・人類種の文化が共存している。 政治 [#b8fc3b72] 幻想種や機械種の権利保障を旨とする権利章典とそのための法制度を持つという点では単なる企業ではないが、基本的な体制は役員が決定する企業国家である。 政治思想 [#l55ed472] 基本的な政治理論としては自己所有権テーゼに基づく自然権理論を採用する。機械種や幻想種も、財産権さえ認められればあとは人類種と対等に行動できるはずという立場である。そして財団の存在意義はそれ自体の資本力により財団に属する機械種・幻想種の財産権を担保することにあるのである。 移民・国籍政策 [#x5bea124] 正規のアルベド国籍を取得するためには、原則としてロジランを使用して抽象的な議論にも対応可能であると証明することが必要とされており、財団のロジラン能力試験に合格するのが最も基本的な手段となっている。この試験は特に種族に関係なく受験資格があるため、アルベド国籍も理論的にはどの種族でも取得可能ということになる。現在でも後述の特例制度を使用できない者、特に人類種の外見を持った機械種がこの制度によりアルベド国籍を取得する事例はまま見られる。 しかし、財団設立以来、外見を人類種に偽装して他国に帰化することができないような状況にある者は救済措置として特例的にロジランを習得するまでの間暫定的に財団の保護下に入ることができるとされており、大抵のアルベド帰化者はこれを通じて提供されるロジラン講座を受講し試験に合格してアルベド国籍を取得してきた。当然のことながらこの制度が利用できるのは幻想種と機械種に限られる。 なお、アルベド人の子に与えられる籍もアルベド保護下に準じる扱いがなされ、ロジラン能力試験に合格するまでは彼らは正規のアルベド人としては扱われない。とはいえやることは実質的には義務教育を受け、試験を受けるだけなので彼らの扱いは実質的には他国の児童・生徒とそう変わりはない。 経済 [#c60500d3] 第一惑星だけあって有り余るエネルギー資源を活用するエネルギー技術で知られ、最も有名な産品は安定化反物質ペレットである。 機械種の多い国家であるため、自分たちを自前で設計開発できる程度の機械技術も当然有している。これと極限環境を活かした特殊加工を行った機械も産品の一つ。 外交 [#vb88b027] 機幻両種の地位確立を目標とはしているものの、あくまで財団に籍を置く機械種・幻想種の地位確立を求めるのであって現地国籍の機械種・幻想種の扱いには強く介入しないスタンス(亡命者の受け入れはありうるが)。 そのため対外活動に関してはあまり種族に拘泥せず、人類種国家も含めた他国に支社(大使館に相当)・支店(領事館に相当)を設置している。 ユラナス連邦支社・支店 あまり知られていない(社史には書いてある)が、財団の設立には結構なユラナス人が関わっており、人類種国家なのだがユラナスとの取引実績はそれなりにある。 文化 [#k94ee208] 大学・学術機関 [#r72c4793] アンゼロット記念大学 [#ub3386e6] ロジラン・コミュニティにより設立された学術研究を目的とする社団であり、来歴からすると財団よりも法的には古い。現在は総合大学としてあらゆる学問領域を研究対象としている。 儀礼上も財団と同格であり、特別な定めのない限り財団組織からは独立して活動する権利を有する。ただし実際には財団と協同してバーニヤの開拓と研究にあたってきた。 フォンタニエ天文物理研究院 [#t91fa5cb] 恒星フォンタニエに最も近い立地条件上、バーニヤは宇宙天気の影響を最も強く受ける。このような状況に対応するため設立された財団のフォンタニエ観測所は恒星フォンタニエが起こす様々な現象を観測することに成功しており、観測所に付設された研究所であるこの研究院は星団有数の宇宙物理と磁性流体力学研究機関に発展した。 高等工学技術研究院 [#i54f494a] 財団の工学研究部門におけるベスト・アンド・ブライテストたる研究機関。アルベドは機械種国家として当然のことながら機械技術と電子技術の技術開発に力を注いでおり、この研究院も主にメカトロニクス分野において優れた実績をあげ続けている。 種族 [#r95f6cca] 機械種 幻想種 言語 [#pb58aac4] 工学言語ロジラン [#v6cd5707] ロジランは、機械種と非機械種の円滑な意思疎通のため設計された工学言語・論理的言語。仕様は一般公開されており、社外で用いても問題ない。 以下の特徴により機械種にも非機械種にも解りやすいとされている。 述語論理に従っており、容易に文法解析することができる 曖昧表現を行う場合、何が曖昧にされているか明示されるため、認識の齟齬をきたさない 人類種や幻想種による発音の揺れを許容しつつもシンプルな音声認識システムでの認識を可能とする音韻体系を持つ 「証拠性」の文法範疇が発達しており、「なぜそう言えるのか」を簡潔に説明できる 人物 [#q3ba4b4f] アンゼロット [#yfa84038] 工学言語ロジランの設計者で、哲学者・論理学者・言語学者。財団の顧問哲学者。ユラナス出身とされランパード大学で教鞭をとっていたこともある。 本人は財団の活動には基本的に関与せず、星団各地で哲学カウンセリングや言語哲学研究をしている。 宇宙船 [#h8135c15] 財団の軍事ドクトリンはシンプルで個別の役割に特化した生産性の高い艦艇が連携して行動するというもので、補給と軽い整備が行え無人艦艇を後方支援する戦闘用航宙母艦、索敵・探査能力に特化したレーダーピケット艦、火力に特化した無人砲艦、機動力に特化した無人戦闘艇が相互にデータリンクを駆使して作戦にあたる…はずなのだが、現状では数をそろえ切れていない。 財団の保有する艦艇はエネルギー技術が突出しているため実体弾やミサイルではなく主に荷電粒子砲やレーザー砲を装備する。 また、恒星に近い宙域での活動が多いことから強い電磁場や磁気嵐に耐えられるよう無人戦闘艇までデフレクター・シールドを装備させている。 汎用航宙母艦 [#w4f4fb80] ソーラーサテライトの維持整備を行うドローンや後述の無人砲艦・無人戦闘艇の母艦。長距離探査センサー・加工工作設備・艦艇ハンガーなどを装備する。 機動力を持った小型宇宙工場と呼べる程度の設備を備えており、機械類の輸出を行う際、場合によっては現地で求められた仕様通りに加工するために輸送艦ではなく本艦を他国に送ることもある。 財団のドクトリンと現実の矛盾を表しているような艦である。本来戦闘用航宙母艦とレーダーピケット艦が持つはずだった役割をそれらの艦の建造が追い付いていないことから工作艦的な非戦闘艦艇であるはずの本艦のハイエンド化により全部引き受けさせるという解決法がとられた。結果として本艦は戦場での喪失を許容しがたいほど高コストとなり、それに対処するため更に強力なシールドを装備した結果、生産性の問題で無人艦艇に対する母艦の数が不十分な状態となってしまっている。 明らかにこの艦の数がアルベドの外征能力のボトルネックとなっているが、財団は「バーニヤ近傍宙域であれば母艦なしで無人艦艇も行動できるし、それで防衛戦ができるからとりあえず十分」という考えで状況の改善は先延ばしされ続けている。 輸送艦 [#tdda1c55] 財団の企業活動を支える輸送艦。艦自体も時に輸出品になることがある。ワープエンジンを搭載した星系間用からバーニヤ=軌道ステーション間のシャトル用まで、大小いくつかの型がある。 財団が運用している艦はいずれも反物質炉、自衛用の近距離迎撃レーザー砲、そしてもちろん大容量の貨物庫を装備している。 人類種が宇宙服なしで艦内に搭乗することを可能とする船内環境設計がなされているのはアルベド艦では本艦のみである。 無人砲艦 [#t9224887] 反物質炉と陽電子砲(主砲)・レーザー砲(副砲)を装備したシンプルな作りの砲艦。 量産性を重視し、ほとんどの場合その制御システムは自我を持たないメカ。 単独でワープしたり遠距離索敵したりすることはできず、バーニヤ軌道上から離れて活動するならば母艦が必須。 母艦から出撃ごとに作戦指令代わりに状況を学習(新規教師データ入力)させて母艦への帰艦ごとにまたそれを更新していくような運用を行う。 小天体の迎撃を主目的とするが、財団の軍事力としての役割も担う存在であることは言うまでもない。 主砲に反物質砲を採用していることから分かるように、もとより大気圏内での交戦は想定されていない。 無人戦闘艇 [#gc57f38e] 無人砲艦の小型版で、陽電子砲も搭載していないが、反物質炉による大出力を活かし高い機動力を持つ。 リフティングボディを採用しており、大気圏内戦闘も可能である。なおこれも無人砲艦と同じくメカである。 財団のシミュレーションでは列国の戦闘機に大気圏内で相対した時のキルレシオは芳しくないとされるが、財団は生産性と整備性の差でそれを充分に補えると判断している。 科学探査艦 [#ea2b8c74] 文字通り科学探査用の艦で、様々な波長のカメラ・分光計や電磁波・重力波センサーなどの各種センサーや塵・ガス採集分析装置と探査用ドローンを搭載したハイテク艦。 この種の艦は対象に応じてどのようなデータを取得すべきか分析して最適化し、場合によっては対象と交渉を行うこともあるためアルベド人機械種の意識を搭載させることが多い。もし科学探査艦に宇宙空間で遭遇した場合、一隻一隻が歴としたアルベド人(?)ということになる。
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/261.html
12/14 神の恩寵によるアーカルソン=リペルニア王、ソレイアードおよびマールリンゲン公、アトリオンの諸小公国の盟主、セレントス島領主、云々かんぬん…とさまざまな称号を背負う今代の合同立憲王政の女王陛下も、その内実はうら若き乙女にすぎない。 帝国諸侯と交渉の末いろいろと妥協して、中世以来久方ぶりに大陸ヤーディシアにおける合同立憲王政の所領を認めさせ、アトリオンの紳士諸君に仕事場を与えてやったことで、貴族どももブルジョワどもも女王陛下万歳を叫んで大人しくするようになったが、アーカルソン王戴冠の時にその正統性について古典語で書かれた重厚な書物を持ち出して曲解しケチを付けてきた小うるさい連中のことは、未だに忘れてはいない。 ちなみにその後、特にうるさかった連中に対しては優秀な言語学者の力を借りて彼らの家の年代記の矛盾を逐一指摘して差し上げることで少し静かになってもらった。 さて。 人払いを済ませて、今は私室に一人きり。 特殊な鈴を手に取り、目を閉じてそれを鳴らす。 目を開くと、こうだ。 「わざわざ私が呼ばなくても、何の問題も起きていないと思うのですが」 自分を拠り代にするという、この悪魔。優秀な人材ではある。学識も魔力も、アトリオンに並ぶものはいないだろう。後者についてはそもそも彼女以外に持っている者を知らないが。 「単に退屈しているだけよ。お茶会にでも付き合いなさい」 「それだけの理由で呼んだと?魔力をあまり浪費しないで欲しいのですが」 「安心して使えるような人材は北方とかマールリンゲンのほうにかかりきりだからね。今のスタックバラはいつもよりろくでなし率がサービス期間中よ。気が滅入るったらない」 「その気分はよくわかりますが、それでもほどほどにしてほしいんですけれどね。あなたに与えた魔力は護身用のものですから」 「拠り代の死亡と同時に、あんたはこの世界からはさようなら、か。別にあんたにとっては死ぬわけじゃないんだからいいんじゃないの?」 「私もこの世界は世界法則が不安定なのであまり長居したくはないのですが、ここでやらなければいけないことがまだ終わっていないので」 「…ま、いいわ。お茶会にしましょ。どっかの菓子屋が献上してきた茶菓子があるから。御用達商人に格上げしてほしいらしいわ、味を見てやりましょ」 「…まあ、私も紅茶を飲めるのなら文句はないのですが」 アンゼロットが指を弾くと、その従者(アン5世の認識ではそういうことになっている)が現れる。彼女も優秀だ。さっき言った優秀な言語学者とは彼女のこと。実際アーカルソン王への戴冠も彼女の古典語解読手腕に頼るところが大きい。それだけでなく、彼女が淹れる紅茶は実に美味しい。 「…お茶ですか」 「はい。ミリティーの淹れた紅茶の味が一番ですからね」 「わかりました」 「統治は順調にいっているようですね。諸国民の権利の擁護者…ちゃんとこなしてくれているようでよいことです」 「何が自由主義よ、と思うようなことはよくあるわね。面倒で煩瑣ったらありゃしない。私が直接やればすぐに片が付くようなことをごちゃごちゃとやってるし。あんたがやればもっとすぐに解決できるだろうけど」 「今の合同立憲王政は大きすぎますからね。どの道一人では無理ですよ、私であっても。何でも自分でやろうとしないことです。あらゆる分野をこなせるようになれるようにできている人間はいませんからね」 「あんたならできそうだけど」 「…ま、状況によっては。けれど、私には私の目的があるので」 「ふうん。まあそこには立ち入らないって約束だし、いいけどね。…それにしてもこの政府、無能とかクズがちょっと多すぎるんじゃない?」 「そこは啓蒙していくのがあなたたちの仕事なんでしょう」 「それでも…」 「じゃあ、こうしましょう。ダメな人材が多いというなら、ダメな人材同士潰し合わせればいいんですよ。そうすればあなたが直に手を下すのと違い、あなたが恨まれなくて済みます」 「そーゆー発想は嫌いじゃないわ」 2/8 立憲王政アーカルソン=リペルニアの中興の祖、アン5世。 そのパトロンである悪魔アンゼロットは、しかしこの日、合同立憲王政の所領ではないとある場所にいた。 「ルーンラントに帰属が戻ってよかったですね」 アンゼロットの従者である(とミリティー本人は認識している)ミリティーは、押し黙るアンゼロットを心配して話しかける。アンゼロットはそれを聞き、ふむ、というように答える。 「そうですね。ブランデーではアーカルソン国籍のパスポートは通用しませんから」 レンスベルク。わずかな期間に三度所属を変えた街。戦乱の中で砲撃と化学兵器とによって荒廃させられた都。 この世界の住民には、ちょうど我々にとってのパッシェンデールのようなものとして記憶されることになるだろう。 〈ザザ…ザザザ……わたくし、アン5世は、諸勢力の均衡ならびに諸国民の権利および正統性の擁護者として、四重帝国が潰えたヤーディシア大陸の情勢について…〉 ちょうど正午。昼のニュース放送が始まる。アンゼロットの懐にあるラジオはアーカルソン=リペルニア女王アン5世の演説を流しはじめた。 演説の内容は今後の大陸の国際秩序に関するもの。フォロノワ帝国が瓦解し、ただ一人戦争に関与せずに平和を保った合同立憲王政は、戦うことなくしてこの大戦の勝者となった。ゆえに、それを語る責務がある。 そして、この後もアン5世が玉座にある数十年の間、合同立憲王政は海の支配者、覇権国家として栄華を極め、大陸は彼女の巧妙な勢力均衡政策により仮初めの平和を保つのだ。 しかし彼女が崩御して後、アトリオン側の王国とヤーディシア大陸側の所領は王位継承法の違いによって分裂し、それによって合同立憲王政は大陸を調停する力を失い、そして四重帝国の瓦礫の中から生まれた新しい国々が再び戦乱へと走っていくことになる。 そういったこの後の合同立憲王政そしてこの世界の運命というものは、アンゼロットにとってはもう知っていることで、この世界の住民にとっては、もちろんまだ分からないことだ。 この世界の住民は、大戦が終わり、ついに真の平和が訪れたと祝福していることだろう。 それはさておき(この世界の住民にとってはさておかれては困ることだろうが)、レンスベルク近郊の完全なる荒原を二人は歩く。 「マスター、これ、ですかね」 そこにはもとは戦車だったものが転がっている。その中の一つに、アンゼロットとミリティーは注目した。 「ああ、これですね」 「…彼女は、ここで何を思ったでしょうか」 「さて、私には分かりません。もし分かったとしたら、私は彼女にとって必要のない存在だったでしょう」 「…そういう言い回しはマスターらしいですね」 「月光花」 アンゼロットはそのまま古式ゆかしき魔法を発動する。もしそこに第三者がいれば、真昼にも関わらず、一瞬月が輝いたかのような錯覚を受けただろう。その月の輝きは結実して、一輪の花が現れる。 「…紫露草」 「平安あれ。我らに永遠の安息あれ、そして永遠の光あれ」 「「Requiem æternam dona eis, domine, et lux perpetua luceat eis.」」 「…さ、戻りましょうか」 「はい、マスター」 二人が戻る先は、スタックバラの王宮、ではない。 このゲームは終わった。 彼女たちは、またいつものように次の世界へ向かって旅立つのだ。 なんぞ レンスベルク。リーゼンバウムとの最前線にある都市は、当然ルーンラントとリーゼンバウムの間の全面核戦争にあって、短距離核ミサイルによって焦土となるのが定めだ。その定めに従い、核攻撃によって都市は灰燼と帰した。 その荒地に、一人の女性と一人の老人が立っていると、そこに偶然ルーンラント陸軍の部隊が通りかかる。 「ん?生存者か…身分証はあるか?リーゼンバウム人じゃないだろうな」 「アーカルソン人の考古学者です。パスポートはこちらに」 「わしもじゃ。パスポートは…ほれ」 「二人ともアトリングか。…一応、敵国ではない、な。しかし、避難便は既に全部出たはずだが…」 「乗り遅れてしまってな。まだ何か帰る手段はあるかね?」 「…マールリンゲン公国まで行くしかないだろう。リーゼンバウムに逃げるのも手かもしれんが、命の保障はないな…」 モーリス老1 六庫。沈陽の領土の最南部に位置する炭鉱の町だ。しかし、最南部とはいいつつ、ここから他国との交流、などというものはない。 密林の植生は長らくの大寒波の中でかき乱され、すさまじい様相を呈している。そこを越えて、隣の国に向かうことなどできない。いや、そもそも隣に国があるかすらわからないのだ。 …だから、六庫の巡撫の下にそのノーマンズランドを越えてやってきた旅人が現れたという報告が上がった時、彼は仰天するほかなかった。 とはいえ、役人は規則に従うもの。絶対主義の下、女帝の気まぐれで左右される国制にあっても、女帝の関心を惹かないものは何も変化させられることはない。彼はこういう状況に対応するための古い規則を探し、授権の規則に従って現在割り当てられていない「入国管理官」なる職務を自らこなすこととした。 【ある料理人の旅行記 六庫編】 「お初に。アドリアン・モーリスと申しますぞ」 「…ああ。よく、あの荒原を越えてきたものだ。…どこから来たのだ?」 「出身はアトリオンのスタックバラですな。料理人として、食材探しをしておりましてな」 「いや、そうではなく…」 「ん、今回はリーフシッタから来ました、ということになりますかな。あっちの香辛料とカレーの文化もなかなかのものですが、やはりもっといろいろと探し求めたいものがありましてな」 「リーフシッタか…確かに伝承では向こう側にそういう国があったと伝わっているが…」 「地図も持ってきておりますぞ。ご覧になりますかな」 「ん、出してくれ」 モーリスはカバンの中から茶葉の入った缶やら香辛料の入った瓶やらアトリオン製と思われる得体の知れない機械やら、どう見てもカバンに入らなさそうな分量の様々な品物を取り出し、そのあとにさらにカバンに手を突っ込み、やっと地図を手に取った。 「地域の地図はともかく、広域地図はほとんど役に立ちませんでな。出すのも久しぶりで、もうダウランの港に着いたとき以来ですな…。さて、これですぞ」 「ほう…なかなかどうして面白い。ところで、地域の地図といったが、この辺の地図もあるのかね?」 「ああ、ありますぞ。何百年だか昔のものですから、地形以外は信用できませんがな」 言うが早いかモーリスが懐から取り出した地図は、巡撫の目にもおおむね正確な地形を写し取っているように見えた。 モーリスの指が地図の上を横切り、ピタエフスタン半島からこの六庫までの経路を指し示す。 「ふむ…これはなかなか…そういえば君は西ヤーディシアから来たんだったか。次の目的地は七星かね?」 「いや、しばらくはこの地の料理を学んでいくつもりですぞ。次にどこに行くか決めるのは、それからですな」 「そうか。…ともかく、大体の事情は分かった。入国許可手続きやらなにやらで少しかかるから、待っていてくれたまえ。ところで、怪獣の卵の話は聞いたかね?」 「ここに来る途中で噂は。料理人としても気になるところですな」 「試してみるかね?」 「ほう…よいのですかな?」 「配給の中には私の分もあってね。思ったより多くて片づけるのに難儀していたんだ。よかったら一つ、どうかね?」 食後。 「さすがの腕だな。卵料理だけでもこれだけのレパートリーがあるのか」 「手元にあるものでできるものだけですから、こんなところ。という感じですが」 「そうか…よかったらどれか、レシピを教えてもらえるかね?」 「ん、レシピですか。そうですな…この辺なら手軽で美味しく、量もさばけるでしょうな。渡しておきますぞ」 そこに扉をノックする音。巡撫は扉の外に顔を出し、何かを受け取り、また戻ってくる。 「…さて、君の扱いだが。規則通り、滞在は許可しよう。とはいえ完全な自由行動は認められん…我々の監視下で行動してもらわねばならない。…それと、宮廷のほうから招待状が来ている」 「ほう」 「料理人としての腕を試したいそうだ。いかがかね?」 「それは、実のところ選択肢はないのではありませんかな」 「まあ、そうだろうね。で、どうするね」 「参りましょう。少なくとも、料理の腕で失望させるつもりはありませんぞ」 「…そうか。ま、頑張りたまえ」 …大寒波の時代であっても、アーカルソン製の通信機をもってすれば、世界中のどこからでも衛星を介してアトリオン本土とやり取りをすることはたやすい。 だが…モーリスは、それとは違う、もっと不可思議な方法…端的に言えばテレパシーで、そもそもこの世界の中にはいない誰かとやりとりをする。 そのために、通信機はいらない。彼は寝床の上で、ほかの誰にも気づかれることなく、報告のための通信を行えるのだ。 〈…はい〉 〈そうですな。東の民も西の民と変わらず、でしょうな。一たび他国に蹉跌あれば、徹底的につけこむ。国際秩序に裁判官などおりませんからな〉 〈怪獣の卵ですか?美食としては…うーむ、そうですな…正直それほど、ですな。栄養価の面からは確かに優れておりますが。あとは、珍味としては悪くないとは思いますがな〉 〈…はい。とりあえず、西京に向かう…というより、連れていかれる予定ですな。西京でアレを見つけてしまえれば、すぐに帰れるのですがな〉 〈早く帰る気なんてないだろう、ですと?ははは…そうですな。何か一つ、この地の優れた料理技術を学ばずには。…帰れませんな〉 〈…はい。引き続き、捜索にあたりますぞ。ではまた、次の定時連絡のときに〉 モーリス老2 鴻。大陸戦争の北部戦線において、一時チチウイッカプイが奪い、そして鷹連邦軍が奪還した都市。 戦場となった都市にふさわしく、すべてが銃火と爆風に晒され、破壊されつくした街。 強制停戦により、今は戦雲に切れ間ができている。しかし、鷹もチチウイッカプイもこのまま和する気などないだろう。 数期後にはまた、ここは最前線になって、そして再び焦土と化すはずだ。 だから、住民は今も疎開したまま。ただ要塞の修築だけが進む。この街は、荒れ果てた都市のままだ。 見た目などどうでもよい。戦いに備えられてさえいれば、それでよいのだ。 【ある料理人の旅行記 第二話 都市3 鴻】 「初めてお目にかかる。私が鷹連邦軍参謀長、ヘルベールだ」 「わしはアドリアン・モーリスです。…まさか参謀長自らお見えになるとは」 「客人なのだろう?それも異世界から来た。ならば、こちらも礼を尽くさねばならない」 「…なるほど」 「さて、本日は何用か。我々のできる範囲であればよいのだが」 「ああ、わしは食材探しをしつつあるモノをも探しておりましてな、チチウイッカプイで活動がしたいのですな。 ところが、このままだとチチウイッカプイは滅びてしまうか、少なくともかなりの部分は焼け落ちるでしょうな。 まあそれでもよいのですが、そこに私の探し物があるかもしれませんで。その前に探しに行きたいのですが、鷹の軍の敵になるのは厄介でしてな」 「…なんだそんなことか。これを持っておくといい。これさえ持っておれば、あなたは鷹の友軍だ。 チチウイッカプイ人からか、チーシャの奴らからか知らんが、奴らの持っているものならなんでも好きなものを好きなだけ奪っていけばよい。 貴方は鷹の客将扱いになるのだから、チチウイッカプイにいる奴らのものを略奪するのは、一般命令を遵守していることになる。望ましい功績だ。むしろ、可能な限り奪い尽くせ」 「了解しましたぞ。では何か一つ、手土産を持ってまいりましょうかな」 「いや、それは必要ない。この程度、客人への最低限の礼儀を果たしているだけにすぎん。返礼は不要だ」 「なるほど。しかし、何か…」 「必要ない。私が欲するのは敵の首級。それも、自ら上げた手柄だけだ。何の意味もない」 「…そうですか。いずれにせよ、わかりましたぞ」 モーリス老あとがき いつであるのかも、どこであるかも定かではない場所。 狭間の世界の一つ、アンゼロット記念大学。 その転送方陣の間。 一瞬光が瞬き、その光が人型を纏う。やがてその光が収束すると、その中から一人の老人が現れた。アドリアン・モーリスだ。 「戻りましたぞ」 「お疲れ様です、モーリス。どうでしたか」 そしてモーリスを出迎えるのはアンゼロット一人。 「基本的な要件については、遺漏なく。記念碑石についても、争乱の門の女帝についても、断片ごとの傾向についても。極端な例ですが、そう悪い例ではないでしょうな」 「…そうですか。よいことです」 「ただ…バークタイン殿については、残念ながら適切なワープアウトができておりませんでした。解析データは回収してありますので、これをもとに時空連続体補償系の誤差項の再検討が必要でしょうな」 「しかたありません。前回のうちに修復プログラムが完成していればよかったのですが、あまりにも時間がかかりすぎました」 「そうですね。…では、またしばらく待機を。今日の夕食は期待していますよ?」 「お任せください、我が主。東ヤーディシアの食材と調味料をたくさん仕入れておりますからな、これだけあれば数年は飽きさせませんぞ」
https://w.atwiki.jp/chaos-tcg/pages/2556.html
娼館街の医者「エリス・フローラリア」 読み:しょうかんがいのいしゃ「えりす・ふろーらりあ」 カテゴリー:Chara/女性 作品:穢翼のユースティア 属性:風 ATK:6(-) DEF:5(+1) 【登場】〔自分の手札の OS:オーガスト のキャラカード1枚を控え室に置く〕 [自動]このキャラが登場かレベルアップかオートレベルアップした場合、目標の OS:オーガスト のキャラ1体を【表】にしてもよい。 死ねばいいのに、馬鹿 illust:オーガスト AU-123 C 収録:ブースターパック 「OS:オーガスト2.00」
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/202.html
国家一覧 ドットールランド共和国は、Diltaniaはるか沖、Nervil Ocean最北部の島嶼群であるドクトル諸島を領土とする共和国である。 目次 [#x0747b5f] 目次 [#x0747b5f] 設定 [#t9bcebdc] 国名 [#h3524a1b] 地理・気候 [#he3f770d]スヴィルレイ島 [#d11736f5]ヒールフィヨルズル [#oe4195bf] ドクトル本島 [#n385ac94]ニヴルハウン(Niflhavn) [#u483f44e] リースティル島 [#qa66b0a7] カラート島 [#y284f166]レイズフィリーク(Reyzfirik) [#m112729b] 歴史 [#n2f512f2] 政治 [#g4906219]政党 [#fa08a629] 外交 [#gd7fab8a] 経済 [#j21ae187]産業別概観 [#z2c727de]第一次産業 [#oaada01b] 第二次産業 [#kd87d4a7] 第三次産業 [#w5fb5075] 交通 [#re00793d]陸上輸送 [#k4bc4814] 海上輸送 [#pa192842] 航空輸送 [#e5f6113b] 代表的な企業 [#p81c9229]ステラル・レクター [#a80e15a7] フルーレ・メディカルシステムス [#g33016a5] クライオライト [#lb1fb529] ドットールコーヒー [#p572da86] 住民 [#lfaf87c5] 文化 [#ff34d49f]ミュリエル大聖堂 [#l22fedb9] 軍事 [#kad0255d]警察予備隊 [#a900dd01] 危機対応部隊 [#o90dc6a9] 沿岸警備隊 [#g33abbf8] 防衛隊 [#acb94be9] 人物 [#j3cb2fc8]エリザベート・ヘレネ・バークタイン [#idfb1277] メルセリス・アーネスリッヒ [#kc5a4429] 外部リンク [#o0c0fc50] 設定 [#t9bcebdc] 国旗 国の標語 我ら持てる叡智によって凍土を拓かん 国歌 「祖国よ、汝はいと星霜重ねり」 国花 チョウノスケソウ 公用語 ドクトル語 元首 エリザベート・ヘレネ・バークタイン首相 首都 ニヴルハウン(Niflhavn) 最大都市 ニヴルハウン 面積 総人口 正式国名 Lydveldid Dotorland 玲語国名 Republic of Dotorland 通貨 ドクトル・フィーネ 国名 [#h3524a1b] 最初の入植者一団の信仰上の指導者でありミュリエル大聖堂の創設者である聖エドゥアルトが教会博士にまつわるエピソードを多く引用し、また彼自身も学識深い人物であり教会博士の名誉を受けたことに由来する。~ ノルトランド語読みではドクトル、正式国名では古ドクトル語読みでドットールと読む。 地理・気候 [#he3f770d] ネルヴィルオーシャンの島々の中でも北極圏近くに存在する島嶼群。火山性の土壌であまり肥沃ではない。~ 高緯度な上霧が多発するため夏の最南部でも20度を上回ることは稀であり、そのため耕作には全く適していない。~ しかし海洋性でかつ周囲を暖流が流れ冬でも-5度を下回ることがない地域が多く、そのために同緯度上では最も人口密度が高い。~ また、オーロラや極夜などの極域特有の現象も多く観測される。~ 夏には濃霧に覆われ、冬には静かに雪に覆われる諸島は、よく「何もなくただ白い土地」と評されている。 スヴィルレイ島 [#d11736f5] 北東から南西にかけての高地の両側で特徴が異なるが、総じて農林業が主産業となっているドクトルの食糧生産基地。~ 北西部では冬の北東風により降雪が激しいため開発が遅れ、現在でも針葉樹林で林業が行われている。~ 一方、南西部は主に夏に吹く南風により濃霧が生じ夏でも気温が上がらないことから、酪農を中心とした畜産が主産業。~ 中心都市のヒールフィヨルズルが東岸にあることからわかるように、本島の経済圏に入っている。 ヒールフィヨルズル [#oe4195bf] 製紙業と牛乳の集散地。都市としての規模は小さく、村落に近い。 ドクトル本島 [#n385ac94] ドクトルの中心をなす島。世界有数の都市的地域であるニヴルハウン都市圏が広がっている。~ 首都であるニヴルハウンの中心業務地区は東部に存在するが、都市圏は島全域にわたっている。~ なお、ニヴルハウン港は南部にあるが、自治回復決議の頃には現在の中心部が人口重心となったため新市街とは若干距離がある。~ ただし、その名残としてミュリエル大聖堂などの近代以前の史跡は南岸に集中している。~ また、北西部のエリールハウンにはステラル・レクター本社を中心としたハイテクパークが形成されている。 ニヴルハウン(Niflhavn) [#u483f44e] 本島に存在する。首都であり、最大都市。火山の溶岩に由来する強固な地盤にある。~ 都市名は「霧の港」の意味で、実際に訪れた者は全てその名に納得するという。~ 気温は冬でも零下にならず、諸島内では比較的温暖。 エリールハウン国際空港~ ニヴルハウン郊外のエリールハウンに存在する国際空港。諸島の玄関であり、国内外を空路で結んでいる。~ 諸島が航空先進国であることを反映して4000m級の滑走路を3本持つなど設備が整っており、国内外からの評価も高い。 リースティル島 [#qa66b0a7] 諸島最北端に存在する島。北極調査における拠点であり、北方の守りとなる軍事的要衝。 カラート島 [#y284f166] レイズフィリークの存在する諸島最北部の島。最北部は森林限界より北にあり、寒冷。 レイズフィリーク(Reyzfirik) [#m112729b] 第二の都市。北島に存在する。北極圏内に存在し、恐らく世界唯一のオーロラが日常的にみられる大都市。 歴史 [#n2f512f2] 前述のとおり夏の気温上昇が不十分なために農耕に適さない諸島は長らく無人の土地であった。~ ノルト人は定着以前にも何度かこの地に入植しているが、小氷期の到来の度に入植地は壊滅していたという。~ しかし何度目かの入植の際、入植者たちは合議による自治政府を創設し、この時の入植が現在にまで続くこととなった。~ 自治は数世紀続いたが、後にノルトラント王国の海外領土として統治下に入る。~ このままその後のファーレにまで継承されるが、ロストアルテミス後本国と断絶、自治を再開。~ 安定した統治により発展し、ファーレラントの単なる一地域を越える経済力を有するに至る。~ そして現在、ファーレラント帝国より独立した統治権を与えられた自治領として成立する。 関連する歴史項目 政治 [#g4906219] 政治体制としては植民当初からの歴史を持つ諸島議会(Witenagemot)が議会となっている議院内閣制である。~ 政策として、政党間に距離はあるがどの政党も社会福祉に積極的であり、高水準の教育・福祉環境を整備している。 政党 [#fa08a629] 政党名 主張 比率 独立党 与党、保守主義 42% 農民連合 野党、重農主義 22% 自由党 与党、自由主義 20% 労働党 野党、社会民主主義 13% 環境党 野党、環境保護主義 3% 外交 [#gd7fab8a] 経済的な結びつきを重視しイデオロギーを問題としない実務外交を展開している。~ ~ 国交のある国リトラセーニャ=モンターナ ティレルワース連邦 ジュクーナ共和国 リルバーン帝国 イーゼンステイン王国 所属組織・締結条約 経済 [#j21ae187] 産業別概観 [#z2c727de] 第一次産業 [#oaada01b] 羊、馬、牛などの放牧、牧草栽培、養鶏、タラやサケなどの漁業が行われ、近代以前はこれで食糧をまかなってきた。現在でも諸島内の食糧生産は牧畜・漁業がほとんどである。~ 北の沖合は暖流と寒流が入り混じる好漁場で、それに合わせ主食が畜産品と魚介類という食文化になっており、総合的な食料生産能力は比較的高い。~ 近年の農業技術の発達で、ジャガイモなどの寒冷地に適した作物が栽培されるようになっているが、これは実証段階にとどまり穀物自給率は0%である。~ 第二次産業 [#kd87d4a7] 工業はソフトウェアやバイオテクノロジー、電子部品などの軽薄短小産業がほとんどであり、化学薬品産業、特に医薬品産業が戦略産業として重視されている。~ また、氷晶石、金、白金など多くの地下資源の埋蔵が確認されているが、如何せん氷床の下にあるものが多く本格的な採鉱は行われていない。~ 天然ガスについては海底ガス田の開発が積極的に進められており、地熱利用と併せて先進国としては数少ない原子力に頼らないエネルギー供給が行われている。 第三次産業 [#w5fb5075] 商業国であり、当然のことながらサービス業が発達している。特に教育・医療などの分野のサービスは相当に行き届いている。~ 氷河などの雄大な自然を望む観光業も行われているが、避暑地としてすら寒すぎるため小規模にとどまる。 交通 [#re00793d] 陸上輸送 [#k4bc4814] 都市内交通はニヴルハウンやレイズフィリークの地下鉄を中心に商業国に見合っただけの整備が行われている。~ 一方で都市間交通は島嶼間の接続として地位を確立した航空輸送に淘汰され、島内の都市を結ぶ高速道路こそ整備されているが、世界的な基準でみると未発達というほかない。 海上輸送 [#pa192842] 諸島は当然島国である以上、海運に強く依存し、特に貨物輸送でその傾向が強い。~ 周辺海域が(緯度からすると暖流の恩恵を相当に受けているとはいえ)寒冷かつ海氷の多い危険海域のため、諸島の船は他国に比べ頑丈さを要求される。~ ただし、諸島の最南部に位置するニヴルハウン周辺には一般の外国船も何の問題もなく入航できる。 航空輸送 [#e5f6113b] 諸島の主要都市には全て空港があり、ほとんどの場合それぞれを中型機がポイント・トゥ・ポイントで結んでいる。~ 諸事情から都市間旅客交通における航空輸送依存度が高く、また海外への渡航も大抵は航空機によって行われる。 代表的な企業 [#p81c9229] ステラル・レクター [#a80e15a7] ドクトルを代表する多国籍企業。医薬品やワクチンの研究開発・製造・販売を事業内容とする。エリールハウンに有する広大な土地内に本社・研究所がある。~ いわゆるメガ・ファーマであり、潤沢な資本力により世界最大の研究開発部門を擁し、他社との資本提携なども積極的に行っている。~ また、多くの医療従事者に利用される基礎的な医学書「レクターマニュアル」、化学物質・薬品・生物製剤に関する詳細な事典「レクターインデックス」を発行している。 フルーレ・メディカルシステムス [#g33016a5] 医療ソフトウェア企業。ステラル・レクターとは資本提携している。コールセンターはリトラセーニャ・モンターナにある。 クライオライト [#lb1fb529] 事務ソフトウェア企業。本社はレイズフィリークにある。ウィルバー系のソフトウェア企業ICE Corporationを買収し、ICE_OS http //d.hatena.ne.jp/veirostan/20090828/1251464858の販売を開始してOS市場に参入した。 ドットールコーヒー [#p572da86] コーヒーショップチェーン。コーヒー、サンドイッチ、ケーキなどを提供している。~ チェーン店でありながら直火焙煎をするなど品質へのこだわりが強く、焙煎機の大量調達は困難だといわれた際には独自開発まで行った。 住民 [#lfaf87c5] 地理的な孤立から人口動態は安定しており、人種的にはほぼ純粋なノルト人であるが、LA以降のファーレラントとの断絶からドットール人という意識が醸成された。~ 宗教的にはフォノランス教が多数派となっているが、宗教会議への関心が示されないなど世俗主義的な傾向がある。 文化 [#ff34d49f] ドクトル語は基本的にノルトラント語に近いが、古代文字由来の文字が一字だけ混じっている、他国からの借用語がほとんどないなどの違いがある。~ ただし小学校からノルトラント語が教育課程に入っているのでほとんどの国民は標準的なノルトラント語を問題なく話すことができる。~ 冬季に極夜となり外出が減るため文化として文筆が発達し、そのため住民は一人当たり書店の数が世界一と自称しており、実際書籍発行部数は世界有数である。~ 食文化では新鮮な海の幸と羊肉、そしてジャガイモやキャベツといった野菜による質素で素材の味を生かした健康的な料理が特徴。 ミュリエル大聖堂 [#l22fedb9] 星の大天使ミュリエルを祀る諸島最大の聖堂。ニヴルハウンに位置するフォノランス教の聖堂であり、かつては付近の丘が諸島議会だった。~ 地下にクライオライト社のクラウドシステムのデータセンターがあり、その排熱を周辺地域の暖房の熱源にするという試みが行われている。 軍事 [#kad0255d] 常備軍を持たず、また歴史上一度も徴兵制を敷いたことがない。~ 領域防衛は防衛庁の管轄下で警察予備隊・沿岸警備隊・防衛隊が担っている。 また、海外の平和維持活動に備えた部隊としてドクトル危機対応部隊が存在する。 警察予備隊 [#a900dd01] テロなどの通常の警察力では対応不可能な事態に備えた部隊。人員は30万人の規模があるが、山岳レスキューなどの部隊が多く、戦争に対応できる戦力ではないとしている。 危機対応部隊 [#o90dc6a9] 海外派遣に備えて設置されている部隊。普段は警察予備隊の一部として機能するが、海外派遣に備えある程度の兵站能力なども持つ。 沿岸警備隊 [#g33abbf8] 諸島の領海警備を担う部隊。広域に亘る領海を警備する必要上の理由を建前に空母まで保有しているが、慢性的な定員不足。 防衛隊 [#acb94be9] 諸島の防空を担う部隊。要撃機や防空ミサイルなどを運用し、領空侵犯機に対応する。~ 防空組織としても空軍としても世界最大規模の人員・戦闘機を擁している。 人物 [#j3cb2fc8] エリザベート・ヘレネ・バークタイン [#idfb1277] 首相・独立党党首。社会自由派。 メルセリス・アーネスリッヒ [#kc5a4429] ステラル・レクター社社長。 外部リンク [#o0c0fc50]
https://w.atwiki.jp/duel_links5ch/pages/17.html
海馬瀬人(かいばせと) 声:津田健次郎 遊戯の宿命のライバル。 巨大企業“海馬コーポレーション”の社長を務める。 プライドが高く、常識にとらわれない大胆な性格の持ち主。 強大な力を持つ伝説のレアカード「青眼の白龍」は[[海馬瀬人]]のエースモンスターだ。 キャラクター出現条件 ゲーム開始時に闇遊戯との選択で入手可能。 闇遊戯を選択しなかった場合、DMデュエルワールドをステージ16まで進めると使用可能になる。 習得可能スキル + 一覧を表示 名前 入手条件 効果 LP増強α ドロップスキル 初期ライフポイントを1000増やす。 LP増強β ドロップスキル 初期ライフポイントを1500増やし、手札を1枚減らす。 LP増強γ ドロップスキル 初期ライフポイントを2500増やし、手札を2枚減らす。 リスタート ドロップスキル 初期手札の配布後に1度だけ使用できる。初期手札を公開してから引きなおす。 バランス ドロップスキル 自分の初期手札が、デッキ内のバランスに応じたものになる。 ドローパス ドロップスキル ドローフェイズ時に通常のドローを行うかわりに300ライフポイント回復する。このスキルはデュエル中に3度しか使用できない。 ドローセンス:光 ドロップスキル 自分のライフポイントが1500減る毎に使用できる。ドローフェイズ時に通常のドローを行うかわりに、ランダムで光属性モンスターをドローする。 ドローセンス:水 ドロップスキル 自分のライフポイントが1500減る毎に使用できる。ドローフェイズ時に通常のドローを行うかわりに、ランダムで水属性モンスターをドローする。 ドローセンス:風 ドロップスキル 自分のライフポイントが1500減る毎に使用できる。ドローフェイズ時に通常のドローを行うかわりに、ランダムで風属性モンスターをドローする。 ドローセンス:ハイレベル レベルアップ報酬(Lv.20) 自分のライフポイントが1800減る毎に使用できる。ドローフェイズ時に通常のドローを行うかわりに、ランダムでレベル5以上のモンスターをドローする。 ドローセンス:魔法・罠 ドロップスキル 自分のライフポイントが1800減る毎に使用できる。ドローフェイズ時に通常のドローを行うかわりに、ランダムで魔法・罠カードをドローする。 頂に立つ者 レベルアップ報酬(Lv.4) フィールド魔法「山」が発動した状態でデュエルを開始する。 ヘビースターター ドロップスキル デッキにレベル5以上のモンスターが3種類以上ある場合、初期手札にレベル5以上のモンスターが入りやすくなる。 粉砕! レベルアップ報酬(Lv.13) このターン中、自分フィールド上の表側表示モンスター全ての攻撃力を自分フィールド上のレベル5以上のモンスターの数×300ポイントアップする。このスキルは1ターンに1度しか使用できない。 レジェンドデュエリスト 海馬瀬人 消費するゲートキーの色は白。 《ツイスター》や《エネミー・コントローラー》を使用してくる。 デッキ名 レベル 概要 はじまりのロード Lv.10 力のロード Lv.20 猛き力のロード Lv.30 青き眼のロード Lv.40 固有報酬 + 一覧を表示 レアリティ カード名 種類 概要 UR 《青眼の白龍》 通常モンスター ドラゴン族・光・星8・攻3000/守2500。サポートカードが豊富 SR 《ミノタウルス》 通常モンスター 獣戦士族・地・星4・攻1700/守1000。《ミノケンタウロス》の融合素材 SR 《ファミリア・ナイト》 効果モンスター 戦士族・闇・星3・攻1200/守1400。戦闘破壊されるとお互いに星4を手札から出せる SR 《エネミー・コントローラー》 速攻魔法 相手モンスター1体を表示形式変更か、自分のモンスター1体をリリースしてコントロール奪取 SR 《巨竜の羽ばたき》 通常魔法 自分の星5以上のドラゴンを手札に戻してフィールドの魔法・罠を全破壊できる SR 《王者の看破》 カウンター罠 星7以上の通常モンスターがいる時に使用できる万能カウンター。LIMIT1に指定されている R 《ミノケンタウロス》 融合モンスター 獣戦士族・地・星6・攻2000/守1700。《ミノタウルス》+《ケンタウロス》 R 《ケンタウロス》 通常モンスター 獣族・地・星4・攻1300/守1550。《ミノケンタウロス》の融合素材 R 《ホーリーフレーム》 効果モンスター 天使族・光・星4・攻1500/守0。光属性の通常モンスター専用で2体分のリリースになる R 《ドラゴンを呼ぶ笛》 通常魔法 自分の《ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-》がいる時にドラゴンを2体出せる R 《催眠術》 通常魔法 次の相手ターンの表示形式変更を封じる R 《クローン複製》 通常罠 相手が召喚・反転召喚したモンスターと同ステータスのトークンを出せる N 《シーホース》 通常モンスター 獣族・地・星5・攻1350/守1600
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/2115.html
第二世代機兵 [解説] 聖華暦200年初頭、初の魔導工学のみによる機装兵ラルグ・カリキュラが、聖王国の手により完成する。 この機体を始め、主としてこれより100年間にわたり開発された機種を、第二世代機兵と呼称する。 第二世代機兵の条件は、次の通り。 科学技術と称されるものを用いておらず(金属を精錬し部品の形にする冶金術など、本質的な意味で科学に相当する物は用いている模様。 だがしかし、そう言った「高度でないもの」は科学技術と認識されていない模様。勝手なものである。)、魔導工学のみで建造されている事。 第三世代機兵以降の条件を満たしていない事。 次の世代へ 第三世代機兵 前の世代へ 1.5世代機兵
https://w.atwiki.jp/pityu_sim/pages/203.html
国家一覧 ドットール諸島は、Diltaniaはるか沖、Nervil Ocean最北部に孤立して存在する火山性の島嶼群である。 目次 [#x0747b5f] 目次 [#x0747b5f] 設定 [#t9bcebdc] 国名 [#h3524a1b] 地理・気候 [#he3f770d]スヴィルレイ島 [#d11736f5]ヒールフィヨルズル [#oe4195bf] ドットール本島 [#n385ac94]ニヴルハウン(Niflhavn) [#u483f44e] リースティル島 [#qa66b0a7] 歴史 [#n2f512f2] 政治 [#g4906219]政党 [#fa08a629] 外交 [#gd7fab8a] 経済 [#j21ae187]産業別概観 [#z2c727de]第一次産業 [#oaada01b] 第二次産業 [#kd87d4a7] 第三次産業 [#w5fb5075] 交通 [#re00793d]陸上輸送 [#k4bc4814] 海上輸送 [#pa192842] 航空輸送 [#e5f6113b] 代表的な企業 [#p81c9229]ステラル・レクター [#a80e15a7] フルーレ・メディカルシステムス [#g33016a5] クライオライト [#lb1fb529] ドットールコーヒー [#p572da86] 住民 [#lfaf87c5] 文化 [#ff34d49f]ミュリエル大聖堂 [#l22fedb9] 軍事 [#kad0255d]警察予備隊 [#a900dd01] 危機対応部隊 [#o90dc6a9] 沿岸警備隊 [#g33abbf8] 防衛隊 [#acb94be9] 人物 [#j3cb2fc8]エリザベート・ヘレネ・バークタイン [#idfb1277] メルセリス・アルネスドッティル [#kc5a4429] 外部リンク [#o0c0fc50] 設定 [#t9bcebdc] 国旗 国の標語 我ら持てる叡智によって凍土を拓かん (司法権) við lóg skal land byggjast(法の下に国を建てむ) 国歌 「我らの最も美しき土地」 国花 チョウノスケソウ 公用語 ドットール語 代表 エリザベート・ヘレネ・バークタイン首相 首都 ニヴルハウン(Niflhavn) 最大都市 ニヴルハウン 面積 総人口 正式国名 Lydveldid Dotor 玲語国名 Republic of Dotorland 通貨 ドットール・フィーネ 国名 [#h3524a1b] 最初の入植者一団の信仰上の指導者でありミュリエル大聖堂の創設者である聖エドゥアルトが教会博士にまつわるエピソードを多く引用し、また彼自身も学識深い人物であり教会博士の名誉を受けたことに由来する。~ 正式国名では古ドットール語読みでドットールと読むが、ノルト語読みでドクトルと呼ばれることも多い。 地理・気候 [#he3f770d] ネルヴィルオーシャンの島々の中でも北極圏近くに存在する孤立した島嶼群。ホットスポットにより成立しており、周辺には広大な海が広がり近隣国家というものもない。~ 高緯度な上霧が多発するため夏の最南部でも20度を上回ることは稀であり、そのため耕作には全く適しておらず、長らく漁労と畜産に依存してきた。~ しかし海洋性でかつ周囲を暖流が流れ冬でも-5度を下回ることがない地域が多く、そのために同緯度上では最も人口密度が高い地域である。~ また、オーロラや極夜などの極域特有の現象も多く観測される。~ 夏には濃霧に覆われ、冬には静かに雪に覆われる諸島は、よく「何もなくただ白い土地」と評されている。 スヴィルレイ島 [#d11736f5] 北東から南西にかけての高地の両側で特徴が異なるが、総じて農林業が主産業となっているドットールの食糧生産基地。~ 北西部では冬の北東風により降雪が激しいため開発が遅れ、現在でも針葉樹林で林業が行われている。~ 一方、南西部は主に夏に吹く南風により濃霧が生じ夏でも気温が上がらないことから、酪農を中心とした畜産が主産業。~ 中心都市のヒールフィヨルズルが東岸にあることからわかるように、本島の経済圏に入っている。 ヒールフィヨルズル [#oe4195bf] 製紙業と牛乳の集散地。都市としての規模は小さく、村落に近い。 ドットール本島 [#n385ac94] ドットールの中心をなす島。世界有数の都市的地域であるニヴルハウン都市圏が広がっている。~ 首都であるニヴルハウンの中心業務地区は東部に存在するが、都市圏は島全域にわたっている。~ なお、ニヴルハウン港は南部にあるが、自治回復決議の頃には現在の中心部が人口重心となったため新市街とは若干距離がある。~ ただし、その名残としてミュリエル大聖堂などの近代以前の史跡は南岸に集中している。~ また、北西部のエリールハウンにはステラル・レクター本社を中心としたハイテクパークが形成されている。 ニヴルハウン(Niflhavn) [#u483f44e] 本島に存在する。首都であり、最大都市。火山の溶岩に由来する強固な地盤にある。~ 都市名は「霧の港」の意味で、実際に訪れた者は全てその名に納得するという。~ 気温は冬でも零下にならず、諸島内では比較的温暖。 エリールハウン国際空港~ ニヴルハウン郊外のエリールハウンに存在する国際空港。諸島の玄関であり、国内外を空路で結んでいる。~ 諸島が航空先進国であることを反映して4000m級の滑走路を3本持つなど設備が整っており、国内外からの評価も高い。 ニヴルハウン都市圏内では最も霧のかからない部分に存在するが、それでも濃霧になることがあるため全滑走路にカテゴリーIIIのILSが設置されている。 リースティル島 [#qa66b0a7] 諸島最北端に存在する島。北極調査における拠点であり、ヤードに直面する北方の守りとなる軍事的要衝。 歴史 [#n2f512f2] 前述のとおり夏の気温上昇が不十分なために農耕に適さない諸島は長らく無人の土地であった。~ ノルト人は定着以前にも何度かこの地に入植しているが、小氷期の到来の度に入植地は壊滅していたという。~ しかし何度目かの入植の際、入植者たちは合議による自治政府を創設し、この時の入植が現在にまで続くこととなった。~ 自治は数世紀続いたが、後にノルトラント王国の海外領土として統治下に入る。~ このままその後のファーレにまで継承されるが、ロストアルテミス後本国と断絶、自治を再開。~ 安定した統治により発展し、ファーレラントの単なる一地域を越える経済力を有するに至る。~ そのためファーレラント帝国成立時にも自治を追認され、独立した統治権を有する自治領となった。 その後、ドットール人とは異なる系統である先住民が主流であるフィエルランド(現地名カラート島)は分離独立してクレイオ連邦に加盟する。 残部は神聖ファーレラント帝国とファーレラント共和国の両統並立の事態においてファーレラント共和国を支持し、後者による再統一時に一州となる。 関連する歴史項目 政治 [#g4906219] 政治体制としては植民当初からの歴史を持つ諸島議会(Witenagemot)が議会となっている議院内閣制である。~ 政策として、政党間に距離はあるがどの政党も社会福祉に積極的であり、高水準の教育・福祉環境を整備している。 政党 [#fa08a629] 政党名 主張 比率 独立党 与党、保守主義 42% 農民連合 野党、重農主義 22% 自由党 与党、自由主義 20% 労働党 野党、社会民主主義 13% 環境党 野党、環境保護主義 3% 外交 [#gd7fab8a] 経済的な結びつきを重視しイデオロギーを問題としない実務外交を展開している。~ ~ 国交のある国 所属組織・締結条約 経済 [#j21ae187] 産業別概観 [#z2c727de] 第一次産業 [#oaada01b] 羊、馬、牛などの放牧、牧草栽培、養鶏、タラやサケなどの漁業が行われ、近代以前はこれで食糧をまかなってきた。現在でも諸島内の食糧生産は牧畜・漁業がほとんどである。~ 北の沖合は暖流と寒流が入り混じる好漁場で、それに合わせ主食が畜産品と魚介類という食文化になっており、総合的な食料生産能力は比較的高い。~ 近年の農業技術の発達で、寒冷地に適した各種作物が試作されているが、これらは実証段階にとどまり穀物自給率は0%である。~ 第二次産業 [#kd87d4a7] 工業はソフトウェアやバイオテクノロジー、電子部品などの軽薄短小産業がほとんどであり、化学薬品産業、特に医薬品産業が戦略産業として重視されている。~ 天然ガスについては海底ガス田の開発が積極的に進められており、地熱利用と併せて先進国としては数少ない原子力に頼らないエネルギー供給が行われている。 第三次産業 [#w5fb5075] 商業国であり、当然のことながらサービス業が発達している。特に教育・医療などの分野のサービスは相当に行き届いている。~ 氷河などの雄大な自然を望む観光業も行われているが、避暑地としてすら寒すぎるため小規模にとどまる。 交通 [#re00793d] 陸上輸送 [#k4bc4814] 都市内交通はニヴルハウンなどの主要都市の地下鉄を中心に商業国に見合っただけの整備が行われている。~ 一方で都市間交通は島嶼間の接続として地位を確立した航空輸送に淘汰され、島内の都市を結ぶ高速道路こそ整備されているが、世界的な基準でみると未発達というほかない。 海上輸送 [#pa192842] 諸島は当然島国であり、なおかつ孤立している以上、海運に強く依存し、特に貨物輸送でその傾向が強い。~ 周辺海域が(緯度からすると暖流の恩恵を相当に受けているとはいえ)寒冷かつ海氷の多い危険海域のため、諸島の船は他国に比べ頑丈さを要求される。~ ただし、諸島の最南部に位置するニヴルハウン周辺には一般の外国船も何の問題もなく入航できる。 航空輸送 [#e5f6113b] 諸島の都市には全て飛行場があり、ほとんどの場合それぞれを中小型機がポイント・トゥ・ポイントで結んでいる。~ 諸事情から都市間旅客交通における航空輸送依存度が高く、また海外への渡航も大抵は航空機によって行われる。 代表的な企業 [#p81c9229] ステラル・レクター [#a80e15a7] ドットールを代表する多国籍企業。医薬品やワクチンの研究開発・製造・販売を事業内容とする。エリールハウンに有する広大な土地内に本社・研究所がある。~ いわゆるメガ・ファーマであり、潤沢な資本力により世界最大の研究開発部門を擁し、他社との資本提携なども積極的に行っている。~ また、多くの医療従事者に利用される基礎的な医学書「レクターマニュアル」、化学物質・薬品・生物製剤に関する詳細な事典「レクターインデックス」を発行している。 フルーレ・メディカルシステムス [#g33016a5] 医療ソフトウェア企業。ステラル・レクターとは資本提携している。コールセンターはリトラセーニャ・モンターナにある。 クライオライト [#lb1fb529] 事務ソフトウェア企業。本社はレイズフィリークにある。ウィルバー系のソフトウェア企業ICE Corporationを買収し、ICE_OS http //d.hatena.ne.jp/veirostan/20090828/1251464858の販売を開始してOS市場に参入した。 ドットールコーヒー [#p572da86] コーヒーショップチェーン。コーヒー、サンドイッチ、ケーキなどを提供している。~ チェーン店でありながら直火焙煎をするなど品質へのこだわりが強く、焙煎機の大量調達は困難だといわれた際には独自開発まで行った。 住民 [#lfaf87c5] 地理的な孤立から人口動態は安定しており、人種的にはほぼ純粋なノルト人であるが、LA以降のファーレラントとの断絶からドットール人という意識が醸成された。~ 宗教的にはフォノランス教が多数派となっているが、宗教会議への関心が示されないなど世俗主義的な傾向がある。 文化 [#ff34d49f] ドットール語は基本的にノルト語に近いが、古代文字由来の文字が一字だけ混じっている、他国からの借用語がほとんどないなどの違いがある。~ ただし小学校からノルト語が教育課程に入っているので国民は標準的なノルト語を問題なく話すことができる。~ 冬季に極夜となり外出が減るため文化として文筆が発達し、そのため住民は一人当たり書店の数が世界一と自称しており、実際書籍発行部数は世界有数である。~ 食文化では新鮮な海の幸と羊肉、そしてジャガイモやキャベツといった野菜による質素で素材の味を生かした健康的な料理が特徴。 ミュリエル大聖堂 [#l22fedb9] 星の大天使ミュリエルを祀る諸島最大の聖堂。ニヴルハウンに位置するフォノランス教の聖堂であり、かつては付近の丘が諸島議会だった。~ 地下にクライオライト社のクラウドシステムのデータセンターがあり、その排熱を周辺地域の暖房の熱源にするという試みが行われている。 軍事 [#kad0255d] 常備軍を持たず、また歴史上一度も徴兵制を敷いたことがない。~ 領域防衛は防衛庁の管轄下で警察予備隊・沿岸警備隊・防衛隊が担っている。 また、海外の平和維持活動に備えた部隊としてドットール危機対応部隊が存在する。 警察予備隊 [#a900dd01] テロなどの通常の警察力では対応不可能な事態に備えた部隊。人員は30万人の規模があるが、山岳レスキューなどの部隊が多く、戦争に対応できる戦力ではないとしている。 危機対応部隊 [#o90dc6a9] 海外派遣に備えて設置されている部隊。普段は警察予備隊の一部として機能するが、海外派遣に備えある程度の兵站能力なども持つ。 沿岸警備隊 [#g33abbf8] 諸島の領海警備を担う部隊。広域に亘る領海を警備する必要上の理由を建前に空母まで保有しているが、慢性的な定員不足。 防衛隊 [#acb94be9] 諸島の防空を担う部隊。要撃機や防空ミサイルなどを運用し、領空侵犯機に対応する。~ 防空組織としても空軍としても世界最大規模の人員・戦闘機を擁している。 人物 [#j3cb2fc8] エリザベート・ヘレネ・バークタイン [#idfb1277] 首相・独立党党首。社会自由派。母校はダーレム大学。 メルセリス・アルネスドッティル [#kc5a4429] ステラル・レクター社社長。 外部リンク [#o0c0fc50]
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/2117.html
3.5世代機兵 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 [解説] 聖華暦370年以降において、機兵、ことに機装兵の区分分けについて、新たな基準ができた。 「軽機兵」、「(通常の)機装兵」、そして「重機兵」である。 これをもって後世の学者たちは、この時期の機兵を3.5世代機兵と呼んでいる。 この世代分けはあまり厳密な物ではない。 実のところ、これ以前にも軽機兵や重機兵にあたる機装兵は存在したし、そう呼ばれてもいたからだ。 ただし、明示的にはっきりとそう呼ばれる様になったのは、たしかにこの時期からである。 3.5世代機兵と、第三世代機兵との間には、構造的になんら差は無いと見て良い。これらの過渡期の機兵は、第三世代機兵として扱われる。 次の世代へ 第四世代機兵 前の世代へ 第三世代機兵